2020年12月25日
天ノ少女 感想
はじめに
前日譚プレイ推奨。
開幕早々、事件が発生するが新キャラなのでやらないと誰が誰だかさっぱりわからなくなる。
製品版だとそんな丁寧にキャラのこととか説明してくれないので。
---
水星天
これまでにないペースで猟奇殺人事件が起こる。
『天罰』と呼ばれる作品を模した、死体に翼の生えた装飾を施された惨殺事件。
迷宮入りしそうなところに、更に被害者の家宅から美術品盗難疑惑や重要参考人の偽証発言。謎がさらに深まる。
最近は中身の薄いゲーム多いので、密度があってテンポがいいのは◯
攻略はかなり選択肢多くてムズいというかややこしい。
どっちにでもとれるような内容もちらほら。
ちょっとでも間違えたらBAD行くかも。

新キャラ千絵ちゃんが癒やし。速攻フェードアウトしたけど
--
金星天
完全に八木沼回。
六識命(1作目のイカレ精神科医)が拘置所へ移送中に逃げられてしまう。
そして堕胎経験者でもあった八木沼の姉が六識に殺される。
一波乱あるかと思ったけどあっさりとした終幕。
ここの展開は正直読めた。
深夜に移送って時点で脱走フラグが立ちまくってた。それでもワクワクしたけど。
もう少し八木沼お姉さんのエピソードが欲しかった。
--
太陽天
ここから6年の月日が経過している。
さらっと流されてるけどここ結構重要。
最初キャラ達が6年越し云々いってて何が起きてるかと戸惑った。
佐東さんが警視庁に入って行動を共にする機会が増える。

大人バージョン良い。魚住もカムバック。
6年経っているのでキャラにも色々と変化が。
真崎は一人暮らし。紫ちゃんは大学進学で寮ぐらし。
気付いたら時坂がステラと同棲してた。
いきなりの関係変化にはびっくりする。まぁ恋愛ものじゃないからべつにいいけどさあ・・・。
--
火星天
最初の水星天で犯人は捕まったものの、一部被害者が誰か分からない人物がいた。
その辺のがようやくここで繋がってくる。
最後の監禁の謎まではまあ妥当な流れかと思ったけど、ちょっとさらりと流れすぎ?
1周目だしこんなもんか。
謎がいくつか残されたまま次へ。
--
月天~
ここから2周目。
最初は前日譚シナリオ+α。
天罰事件、六織脱走と大体の流れは同じだが、追加描写あり。(犯人サイドの視点等)
朽木文弥が群を抜いてキモい。そもそも、こんなキャラだったっけ・・・・・・?
--
木星天
6年後。
ここで、ようやくOPに入る。
家宅捜索で1周目にはなかった鍵発見。
その手がかりから住んでいたのが尚織だと判明。
それを調べると手紙と小説が中に。題名は『エデンの少女』

--
恒星天
娘たちを攫って監禁していた理由が明かされる。
理由は鳴子の娘が異常者だったから。前頭葉異常によりサイコパスと化していた。
手に負えなくなった親は幽閉。かといって残虐性に逆らえず、退屈だから、お友達がほしいという願いを聞き入れて誘拐していた。
そして冬子の娘もそこに。(全然似てない)
尚織によってこの辺りに預けられていたのだった。
救ったものの、病院で冬子の娘が何者かに連れ去られる。
犯人は怪物化した文弥だ。冬子と重ねていた。
そこでなぜか脱走した六織と顔合わせ。冬子の娘が六織の手に渡る。
六織の狙いはミサの殻ノ少女。
とある米軍の将校にあずけていたがガチもんの死体ということでアメリカで保存されていた。
しかしようやく日本に返還されることに・・・だったが、これ自体が八木沼のブラフ。
殻ノ少女はあるが、贋作師の彼女による精巧なレプリカ。
--
最終END(いくつかあるが、BADは除いて書く)
--
grand
時坂が六識を銃殺。
葉月と魚住の結婚式で総キャラ顔合わせでフィナーレ。
序中盤から描写あったし、妥当な所。真崎x紫もほしかったが。
--
以下、銃殺しなかった場合。
--
それぞれの天国
真崎視点。小説のヒントから故郷の集落へ。
そこで尚織と再会してお互いの人生を語り合う。
出頭するよう説き伏せるものの説得はできず、尚織は去っていく。
高尚な理由かな? と思ったがそんなことなかった。小説を発表したいというだけ。ちょっと肩透かし。
true後にやると新たに二見憂視点の描写等が追加されている。
--
true
冬子の娘が高校生に。
あの日助けてもらった御礼に探偵さんの元へ行く。そしてあの池で再会してEND。
ラストの演出は良かった。
時坂さん、よかったね。

3周目も更に別視点あるみたい。
監禁されてる少女視点とか、天罰を盗んだ犯人の視点とか。
--
アイキャッチ
ダンテ【神曲】
ゲーム冒頭に『この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ』の有名な台詞が引用されていた。
そしてところどころに表示されるアイキャッチに詩が書かれている。
度々変わるので気になる人はぜひ読んでみて欲しい。

--
感想
やはり安定した面白さはある。
どんでん返しのようなミステリーではないので、そういうの期待している人には注意。まぁ前作やってるだろうし分かると思うけど。
でもなんか後半は物足りない。偶然の流れみたいなのが多すぎる。監禁事件もなんかなぁ・・・。
虚に比べてパワーダウンした感が否めない。
そもそも、前作の話とあんまり繋がってない。
エロシーンは減ってる。
しかも映画みたいに黒帯入ってるのであんまりエロくない。
まともなシーンは2個くらい。(1つは百合系、回想シーンなし)
紫x真崎は未実装。まあ真崎はちょっと重ねた罪がアレだから入れなかったのかな。
でも、これは文句言われてもしょうがないレベル。嘔吐みたいなCG作るならエロ作ってくれ。
8年越しだから3個~5個はほしかった。
メインストーリーに組み込まなくても、サイドとか後日談でつければいいのに。
絵
ラフのような独特なタッチ。前作とがらっと変わっているので連続でプレイすると違和感でるけどそのうちなれる。
個人的にはこっちのが昭和っぽくて好き。
CGは美術展とかのは本当に綺麗。
枚数140枚弱。
フルプラ大体80~90くらいだから、かなり多い。
演出
映画のような黒帯演出が多々使用されている。
音楽
ジャズだったりクラシックだったり雰囲気に合っている。
月世界のbgm好き。
そして瑠璃の鳥はやはり名曲。
システム
最低限のは一通りあるが、有名どころと比較してみると少ない。
次の選択肢へ進むがないのが面倒(あるけど使うとCG回収できないなどのバグあり)。
ミステリーパート
相変わらずの面倒くささ。
全体的に暗い場所が多いので、pc画面明るくないと見えなかったりする。
一度やったやつはSKIPほしかった。
PS
周囲の友達が殺人犯になったり殺されまくってるけど、紫ちゃんメンタル強すぎない?
84点。
ryushlol at 05:02│Comments(2)│エロゲ
この記事へのコメント
1. Posted by てむ 2021年01月14日 11:23
時阪と冬子の物語という視点で見た場合、虚の寒村の話っていまいち関係ないのに引っ張るなあと思いました。
キャラとしては好きなんですけどねー虚のキャラたち
キャラとしては好きなんですけどねー虚のキャラたち
2. Posted by 管理人 2021年01月15日 08:32
>>1
正直虚が長かった分、天でも真崎サイド達の話もう少し欲しい感じはしましたね。
個人的には失踪した黒矢がもう一波乱何か起こしてくれるのでは? と期待していたんですが……。肩透かしでした。
正直虚が長かった分、天でも真崎サイド達の話もう少し欲しい感じはしましたね。
個人的には失踪した黒矢がもう一波乱何か起こしてくれるのでは? と期待していたんですが……。肩透かしでした。