2018年05月23日
最近面白かったゲーム ~ぼくの一人戦争~
ぼくの一人戦争
韮島と呼ばれる田舎町が舞台。人間関係を意識上の”会”という要素で、改めて大切さを教えてくれるお話。
絆ってヤツをよぉ、教えてやるぜ・・・!
ストーリー概要
ストーリー概要
冒頭は弟である英治が東京から舞台である韮島へやってきたところから始まる。
兄からいろいろと援助をうけるものの、実はスラムからの唐突の平穏な学校生活にイライラためまくりで。早々の兄の友達ボコるガチモンサイコ。
兄に喧嘩負けて、復讐劇みたいなのいろいろと始まるかな? と思ったら、視点が兄になって、❝会❞とかいうTHE・不条理抜群設定出てきていろいろとファンタジっぽくなってきた。
な・ん・だ・こ・れ ?
なんかもう突然のデスゲームみたいな出来事に飄々としすぎやろこいつら、ゲーム慣れしてるからか?
文体は心理描写は丁寧で素晴らしい。細かな仕草とか風景もかなり鮮明に描写されてて何かを暗示しているのを思わせるのがうまい。
大衆小説を読んでるような感じ。
本編は人間関係の大切さ、脆さを"会"という装置で知らされる感じ。たとえ一人で引きこもっていても関わることなしには生きていけない。
だが・・・バトルっぽく見せてるけどなんだコレ~。別に熱くもない。
戦闘シーンなんて一切ないからイメージぱっとしない。見えない敵と戦ってるって言われましても・・・。
キャラ紹介
キャラ紹介
永治
蓮司の弟。
・鑑別入ってたらしいガチモンのワル。結構サイコっぽい。序盤だけ出てきてあとは消え最後に都合よく「弟」として戻ってくる。
こいつにはもっとサイコっぽさを出してほしかった。てか最初あんなブイブイ言わせてたのに数ヶ月で更生とか普通に考えて。。。
蓮司
主人公。性格はよくある自己犠牲型。るみの家族を見下している。人間関係の見切りをつけるのがはやい。
自分の悩み人には言わないタイプ。
るみ
恋人。攻略キャラはこいつのみ。家族が大切。
やはり自己犠牲と自分の中では思っていても他人にとってはそうじゃない、そんなもの気にしていないというラッセルの言葉を思い出す。
見返りなんて気にしすぎるなってこと。
しのぶ
人間関係雑な人。学校の人間関係を描いたノート持ってる。頭がよく人の評価を気にしている。
人目が気になる委員長タイプ。
沙代
元弓道部。るみと仲良し。弓道は強かったらしいけどやめた。蓮司のことが好きで、一度告白するも即縁切りされる。
徹
男。唐突に医者を目指しはじめる。
錦戸結花
隣クラス。主人公と一週間付き合っていたらしい。(実際は女の子間のバツゲームで告白させられたらしいけど本人曰くほんとにすきだったとか)
長門大地:完全にワル。動機はまあ狂気じみてたけど。叙述トリックはなかなかパンチきいてた。るみの娘と言って仲間として取り入るところまではまあまあ。
けど序盤の前評判の悪さからラスボスだってのはわかってた。
簡単まとめ
ヒューマンドラマとしてはかなり良いのでは? 車輪、G線のような凄い叙述トリックはないけれども人間関係のところだけ見れば面白いぞ。田舎にしては何か人多いなって感じもするが。
家族を知らない主人公と家族を知ってほしい恋人のるみ。そこの溝を会でうまく埋めていく。
でもいちばん最後もうちょっときれいに描写してほしかったなーEPの感動要素が薄い。
”会”については正直分かりづらいしご都合的なの満載。
この要素そのものがなんていうんだろう・・・ゲームっぽい面もあるせいかどこか離れた視点で見ちゃうから気持ちが入りにくくなる。
人間関係の話だとはわかっているんだけど、勝手に見えない敵と戦ったりコストとかあったり、タワーディフェンスみたいなセリフでなんか茶番臭半端ねえんだわ。
王と兵がいて、王は兵を呼び出せるが、その人間関係がコストで示される。コストが高いほど信頼関係が薄く、低いほど高い。
バトルで兵が死ぬと会は終わり、死んだ兵がリアルで王に襲いかかりやがて忘れていく。修復できるらしいが王が苦しむ。
王が死ぬと王の本当の欲求がむき出しになる。
呼び出すには名前が必要。骨を使うと会に強制的に呼び出せるなどなど・・・・・・他にもいろいろ設定はあった。その中には嘘情報もまじってて伏線回収とかされてたりもする。
忘れていくとかいうのはあるけど無理矢理戻せるってのはあれだなー。ハッピーエンドすぎてなあ・・・?
最後無理やり出会って思い出させてまじ強引だし。
物語の真相を「嘘」を交えることで難解にしてて読みづらくする手法はいいトリック。
ryushlol at 22:54│Comments(0)│エロゲ